第二回・センター試験化学予想問題

第一問・次の問いに答えなさい。(30点)

@次のうち、単体が常温・常圧で液体である正しい組み合わせはどれか、選びなさい。
ア、F,Br イ、Br,Hg ウ、Hg,H エ、H,N

A比熱がc[J/(g・℃)]、質量m[g]の物質を、t[℃]上昇させるのに必要な熱量Q[J]は次のうちどれか。
ア、cmt イ、cm/t ウ、c/mt エ、1/cmt

B次の金属のうち、希硫酸・塩酸に溶けるものの組み合わせはどれか、選びなさい。
ア、K,Cu イ、Cu,Ag ウ、Ag,Zn エ、Zn,Sn

C次のうち、地殻中に最も多く含まれている元素はどれか。
ア、Al イ、Si ウ、Fe エ、O

D次のうち、ドライアイスの性質にあてはまるものを選びなさい。
ア、展性や延性がある イ、電気伝導性がある
ウ、昇華性がある エ、イオン結合からなる


第二問・次の( )にあてはまるものを、解答群から選びなさい。(40点)

アンモニアソーダ法について見ていくことにしよう。これは、炭酸ナトリウムの工業的製法のことをいう。まず、塩化ナトリウムの飽和水溶液に、アンモニアを十分に溶かし、これに二酸化炭素を通じると、(@)が沈殿し、一緒に(A)が生成する。この沈殿物を熱分解反応することにより、(B)をつくることができ、一緒に生成した(C)は再利用される。しかし、生成した(C)だけでは足りないために、(D)を熱分解反応させることにより、おぎなっているのである。さらに(D)の熱分解反応で一緒に生成した(E)を水に溶かすことにより、(F)が生成する。最後に、(A)と(F)を反応させて(G)を回収させて、一緒に水と(H)が生成する。これがアンモニアソーダ法の流れである。
アンモニアソーダ法全体の反応式でわかるように、炭酸ナトリウムの製造に必要な(D)の物質量は、塩化ナトリウムの(I)である。

<解答群>
@ア、塩化アンモニウム イ、炭酸水素ナトリウム ウ、炭酸ナトリウム エ、一酸化炭素
Aア、塩化アンモニウム イ、炭酸水素ナトリウム ウ、炭酸ナトリウム エ、一酸化炭素
Bア、塩化アンモニウム イ、炭酸水素ナトリウム ウ、炭酸ナトリウム エ、一酸化炭素
Cア、アンモニア イ、水 ウ、二酸化炭素 エ、塩化ナトリウム
Dア、硝酸 イ、硫酸 ウ、塩化カルシウム エ、炭酸カルシウム
Eア、二酸化硫黄 イ、酸化カルシウム ウ、一酸化窒素 エ、水酸化カルシウム
Fア、三酸化硫黄 イ、酸化カルシウム ウ、二酸化窒素 エ、水酸化カルシウム
Gア、アンモニア イ、炭酸ナトリウム ウ、一酸化炭素 エ、二酸化炭素
Hア、炭酸ナトリウム イ、塩化カルシウム ウ、酸化カルシウム エ、炭酸カルシウム
Iア、1/2 イ、1/3 ウ、2/3 エ、1/4


第三問・次の文が正しければ「ア」、誤りがあるならば「イ」で答えなさい。(30点)

@原子番号20のCaの最外殻電子は10個である。
A溶解熱を発生させるためには、水1molのみが必要である。
Bホールピペットは、試料水で洗ってから使うのがよい。
CAlは濃硫酸に溶ける。
D亜硝酸アンモニウムを熱分解反応することにより、窒素が得られる。
Eハロゲン単体であるヨウ素は、黒紫色の気体である。
F銅の電解精錬では、純銅板を陰極、粗銅板を陽極とする。
Gオゾンは、強い赤外線を当てることによりつくることができる。
H黄リンと赤リンは同位体の関係である。
I二酸化硫黄は水に溶けて弱塩基性を示す。